令和06年度 第109回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 186

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問 186  正答率 : 56.3%

 国家試験問題

国家試験問題
骨粗しょう症に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 閉経後は、骨吸収の相対的な低下により、骨量の減少をきたす。


2 典型的なX線所見として、頭蓋骨の打ち抜き像がある。


3 骨代謝マーカーは、骨折リスクの予測に有用である。


4 閉経後骨粗しょう症の治療には、エストロゲンの補充療法を行う。


5 選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)は、乳腺や子宮内膜に対してエストロゲン様作用を示す。

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問 186    

 e-REC解説

解答 3、4

1 誤
閉経後骨粗しょう症では、エストロゲンの分泌低下に伴い、相対的に骨吸収が亢進することにより、骨量の減少をきたす。

2 誤
典型的なX線所見として、頭蓋骨の打ち抜き像を認めるのは、多発性骨髄腫である。なお、骨粗しょう症のX線所見では、骨折に伴う骨変形などを認める。

3 正
骨代謝マーカーは、一般的に骨粗しょう症の治療方針や治療効果の判定、骨折リスクの予測などに用いられる。

4 正
閉経後骨粗しょう症の治療には、エストロゲンの補充療法や、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)であるラロキシフェン、バゼドキシフェンなどが用いられる。

5 誤
選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)は、骨に対してはエストロゲン様作用を示すが、乳腺や子宮内膜に対してはエストロゲン様作用を示さない。そのため、エストロゲン製剤に比べ、乳がんや子宮がんの発症リスクが低い。

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