平成26年度 第99回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 190

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問 190  正答率 : 61.1%

 国家試験問題

国家試験問題
緑内障の病態と薬物療法に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

1 レボドパは、原発性閉塞隅角緑内障の患者には禁忌である。


2 ラタノプロストは、ぶどう膜強膜流出路からの房水の流出を促進させる。


3 ドルゾラミド塩酸塩は、毛様体上皮細胞の炭酸脱水酵素を阻害して房水産生を抑制する。


4 チモロールマレイン酸塩の点眼薬は、気管支ぜん息のある患者には投与禁忌である。


5 ジピベフリン塩酸塩は、原発性閉塞隅角緑内障の患者に用いられる。

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問 190    

 e-REC解説

解答 5

1 正しい
レボドパは、体内で代謝されて交感神経興奮作用を示し、眼圧を上昇させるため原発性閉塞隅角緑内障の患者には禁忌である。

2 正しい
ラタノプロストは、プロスタグランジンF誘導体であり、ぶどう膜強膜流出路からの房水の流出を促進させる。

3 正しい
ドルゾラミド塩酸塩は、毛様体上皮細胞に存在するⅡ型炭酸脱水酵素を阻害して房水産生を抑制する。

4 正しい
チモロールマレイン酸塩は、非選択的アドレナリンβ受容体遮断薬であり、気道平滑筋収縮作用により気管支ぜん息を悪化させることがあるため、気管支ぜん息のある患者には投与禁忌である。

5 誤っている
ジピベフリン塩酸塩は、交感神経興奮作用による一過性の眼圧上昇を示すため、虹彩の変形を伴う原発性閉塞隅角緑内障の患者には投与禁忌である。しかし、眼房水産生抑制作用や排出促進作用により眼圧を低下させる働きも併せもつため、開放隅角緑内障の治療には用いることができる。

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