令和07年度 第110回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 194

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問 194  正答率 : 42.6%

 国家試験問題

国家試験問題
疾患Xの有無を調べる検査Aの感度は95%、特異度は90%である。疾患Xの有病率が10%の集団に対し検査Aを実施した場合、検査Aの結果が陽性の患者のうち、真に疾患Xに罹患している確率(陽性的中率)に最も近い値はどれか。1つ選べ。

1 10%


2 30%


3 50%


4 70%


5 90%

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問 194    

 e-REC解説

解答 3

臨床検査の有効性を測る指標として感度や特異度があり、検査結果と疾患の有無により計算される。
感度とは疾病を有する者のうち、検査が正しく陽性と判断された者の割合のことをいい、以下の式で表される。

スクリーンショット 2025-06-03 18.06.29.png

また、特異度とは疾病を有さない者のうち、検査が正しく陰性と判断された者の割合のことをいい、以下の式で表される。

スクリーンショット 2025-06-03 18.07.03.png

なお、陽性的中率は検査陽性者のうち、真に疾病を有している者の割合のことをいい、以下の式で表される。

スクリーンショット 2025-06-03 18.10.06.png
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集団を1,000人と仮定すると、疾患Xの有病率が10%であるため、罹患者数は100人、非罹患者数は900人となる。感度は95%、特異度は90%である検査Aの結果から以下の表となる。

スクリーンショット 2025-06-03 18.08.25.png

よって、陽性的中率は以下の通りである。

スクリーンショット 2025-06-03 18.09.02.png

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