令和05年度 第108回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 20

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問 20  正答率 : 91.3%

 国家試験問題

国家試験問題
耐熱性芽胞を形成する偏性嫌気性細菌で、大型の深鍋で調理したカレーやシチューによる食中毒の原因となるのはどれか。1つ選べ。

1 黄色ブドウ球菌


2 カンピロバクター・ジェジュニ/コリ


3 サルモネラ属菌


4 腸炎ビブリオ


5 ウェルシュ菌

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問 20    

 e-REC解説

解答 5

ウェルシュ菌は、人や動物の腸管、土壌、水中など自然界に広く分布し、耐熱性芽胞を形成する偏性嫌気性細菌である。加熱調理しても、生残する芽胞がゆっくりと放冷する過程で鍋底や食品の深部などの嫌気的な条件下で急速に増殖するため、学校給食など(大型の深鍋で調理したカレーやシチュー)を通じて大規模食中毒を起こすことが多い。食中毒の予防策として、加熱調理した食品を速やかに冷却することや、再加熱を行う場合には、十分に加熱して増殖している菌を殺菌することが挙げられる。

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