令和08年度 第111回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 226,227

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問 226  リアルタイム正答率 : 75.6%
問 227  リアルタイム正答率 : 79.1%

 国家試験問題

国家試験問題
院内の感染症対策委員会において、インフルエンザ流行への対応策を検討した結果、高齢者の死亡リスクがあるため、面会制限を実施するとともに、薬剤師が院内スタッフへ向けて感染予防の講義を行うことになった。
委員会を見学していた実務実習生から、「高齢者の死亡リスクはどのようにして求めるのですか。」と質問があったため、指導薬剤師が高齢者の死亡リスクを求める模擬データを用いた課題を出した。

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問226(衛生)
模擬データにおいて、55〜64歳と比較した80〜94歳の年齢群の死亡リスクのオッズ比として最も近いのはどれか。1つ選べ。

1 0.30


2 1.5


3 3.0


4 15


5 30




問227(実務)
院内スタッフに向けて行う講義内容として適切なのはどれか。2つ選べ。

1 このウイルスの主な感染経路は空気感染である。


2 ウイルスの伝播・拡散を防止するために、手指衛生を徹底する。


3 インフルエンザHAワクチンの接種前に、鶏卵や鶏肉アレルギーの有無を確認する。


4 65歳以上の高齢者に対するインフルエンザHAワクチンの定期予防接種は、努力義務である。


5 感染予防の目的で、ペラミビルを投与することができる。

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問 226    
問 227    

 e-REC解説

問226 解答 4

オッズ比とは、リスク因子と疾病の関連性の強さを表す指標であり、患者群の要因曝露のオッズと対照群の要因曝露のオッズとの比から求められる。

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今回、55〜64歳と比較した80〜94歳の年齢群の死亡リスクのオッズ比を求める際に、患者群を死亡者、対照群を非死亡者とすると、模擬データから以下のような表が作成できる。

スクリーンショット 2026-08-25 11.00.45.png

よって、求めるオッズ比は、

スクリーンショット 2026-08-25 11.01.19.png

である。


問227 解答 2、3

1 誤
インフルエンザウイルスの主な感染経路は、飛沫感染及び接触感染である。空気感染する病原体は、結核菌、麻疹ウイルス、水痘ウイルスなどである。

2 正
手洗いやアルコール消毒などにより手指衛生を徹底することは、インフルエンザウイルスによる接触感染を防ぐ上で重要である。

3 正
インフルエンザHAワクチンは発育鶏卵を用いて製造されている。そのため、ワクチン接種前に鶏卵や鶏肉アレルギーの有無を確認する必要がある。

4 誤
65歳以上の高齢者に対するインフルエンザHAワクチンの定期接種は、予防接種法においてB類疾病に分類されている。B類疾病は主に個人予防に重点が置かれており、接種はあくまでも個人の希望で、努力義務ではない。

5 誤
ペラミビルは、インフルエンザの治療にのみ適応があり、感染予防の目的で投与することはできない。インフルエンザの感染予防には、オセルタミビルやラニナミビルなどが用いられる。

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