令和07年度 第110回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 23

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問 23  正答率 : 59.2%

 国家試験問題

国家試験問題
水道水質基準の基準項目に定められている大腸菌を特異的に検出するための基質はどれか。1つ選べ。

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問 23    

 e-REC解説

解答 4

水道水質基準の基準項目に定められている大腸菌を特異的に検出するための基質は、選択肢4の4-メチルウンベリフェリル-β-D-グルクロニド(MUG)である。MUGは、大腸菌に固有の酵素であるβ-グルクロニダーゼにより、β-D-グルクロン酸と4-メチルウンベリフェロンに分解される。4-メチルウンベリフェロンは、360 nm付近の紫外線を照射することにより青白色の蛍光を発する。

1 誤
O-ニトロフェニル-β-D-ガラクトピラノシド(ONGP)の構造である。ONGPは、大腸菌群固有の酵素であるβ-ガラクトシダーゼにより、β-D-ガラクトースとO-ニトロフェノール(黄色)に分解される。

2 誤
5-ブロモ-4-クロロ-3-インドリル-β-D-ガラクトピラノシド(X-Gal)の構造である。
X-Galは、大腸菌群固有の酵素であるβ-ガラクトシダーゼにより分解され、酸化縮合することでブロモクロロインジゴ(青緑色)を生成する。

3 誤
プルナシンの構造である。プルナシンは、バラ科植物であるアンズ、ウメ、ビワ、アーモンドなどの未熟果実の種子に多く含まれる青酸配糖体の一種であり、頭痛、めまい、悪心・嘔吐、呼吸抑制などを引き起こす。

4 正
前記参照

5 誤
サイカシンの構造である、サイカシンは、ソテツ類に含まれる発がん性物質である。

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