平成28年度 第101回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 232,233

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問 232  正答率 : 83.4%
問 233  正答率 : 89.0%

 国家試験問題

国家試験問題
特定健康診査を受けた本人に、実施機関から健診結果及びこれに応じた生活習慣の改善に関する情報が届いた。

問232(衛生)
特定健康診査に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 内臓脂肪型肥満に着目した健康診査である。


2 特定健康診査の対象者は、後期高齢者である。


3 特定健康診査を受けるのは個人に課せられた義務であり、健康保険組合等の医療保険者は干渉しない。


4 特定健康診査の結果から、生活習慣病の発症リスクが高い人に対して生活習慣を見直すサポートが実施される。


5 特定健康診査に関わる個人情報は、個人情報保護法の対象にならない。




問233(実務)
特定健康診査におけるメタボリックシンドロームの診断基準となっている検査項目はどれか。2つ選べ。

1 血圧


2 空腹時血糖値


3 尿酸値


4 血清クレアチニン値


5 γ-GTP値

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問 232    
問 233    

 e-REC解説

問232 解答 1、4

特定健康診査は、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した健診であり、40〜74歳の医療保険の加入者に対し、高齢者の医療の確保に関する法律に基づいて以下の項目を診査する。
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1 正
前記参照

2 誤
前記参照

3 誤
特定健康診査は、医療保険者に対して実施することを義務づけている。個人に対して受診を義務づけているわけではない。

4 正
特定健康診査の結果から、生活習慣病の発症リスクが高い人に対して生活習慣を見直すサポートが実施される(特定保健指導)。特定保健指導には、動機づけ支援と積極的支援があり、生活習慣病の発症リスクが高い人は積極的支援を受ける。

5 誤
特定健康診査に関わる個人情報は、個人情報保護法の対象となる。よって、医療保険者は個人情報保護法に基づき、特定健康診査及び特定保健指導の結果を管理する必要がある。


問233 解答 1、2

選択肢のうち、特定健康診査におけるメタボリックシンドロームの診断基準となっている検査項目は、血圧と空腹時血糖値である。以下、メタボリックシンドロームの診断基準を示す。
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