平成27年度 第100回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 240,241

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問 240  正答率 : 65.9%
問 241  正答率 : 51.1%

 国家試験問題

国家試験問題
薬局で向精神薬の処方量を不正に多くした偽造処方せんが見つかった。偽造処方せんを持ってきたのが中学生であったため、通っている中学校側とも相談し、臨時に生徒を対象とした薬物乱用防止講座を開くこととなった。

問240(実務)
その薬物乱用防止講座の内容に関する記述のうち、適切でないのはどれか。2つ選べ。

1 薬物を遊びや快楽のために、1回使用しただけでも薬物乱用とみなされる。


2 安息香酸ナトリウムカフェインは、第一種向精神薬である。


3 薬物乱用を取り締まる法律のひとつとして「麻薬及び向精神薬取締法」がある。


4 薬物乱用者には、身体的依存は見られない。


5 処方せん調剤された向精神薬でも、薬物乱用の対象となる場合がある。




問241(衛生)
乱用が問題となっている下記の薬物のうち、向精神薬でないものはどれか。2つ選べ。

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問 240    
問 241    

 e-REC解説

問240 解答 2、4

1 適切
薬物を遊びや快楽のために、1回使用しただけでも薬物乱用とみなされる。薬物乱用とは、医薬品を医療目的以外に使用すること、又は医療目的にない薬物を不正に使用することである。

2 不適切
安息香酸ナトリウムカフェインは、劇薬であるが向精神薬ではない。

3 適切
薬物乱用を取り締まる法律には、「麻薬及び向精神薬取締法」、「覚せい剤取締法」、「毒物及び劇物取締法」などがある。

4 不適切
薬物乱用者には、身体的依存や精神的依存が見られることがある。

5 適切
処方せん調剤された向精神薬でも、医療目的以外に使用した場合は、薬物乱用の対象となる。(解説1参照)


問241 解答 1、2

1:リゼルギン酸ジエチルアミド(LSD)の構造
2:コカインの構造
3:クロルプロマジンの構造
4:フェノバルビタールの構造
5:クロルジアゼポキシドの構造
選択肢3〜5は、向精神薬に指定されており、選択肢1、2は、「麻薬及び向精神薬取締法」において麻薬に指定されている。

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