平成29年度 第102回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 240,241

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問 240  正答率 : 78.1%
問 241  正答率 : 47.3%

 国家試験問題

国家試験問題
学校薬剤師が中学校の校長から薬物乱用防止教室の講師を依頼された。

問240(実務)
講義での説明として適切なのはどれか。2つ選べ。

1 近年の薬物乱用の特徴として覚醒剤の使用が減少しています。


2 乱用される薬物の多くは、繰り返し使用していると耐性という現象が起こり、徐々に使用量が増えていきます。


3 危険ドラッグの依存性は大麻や覚醒剤と比べると強くありません。


4 覚醒剤とは異なり、危険ドラッグは使用をやめた後に禁断症状がでることはありません。


5 危険ドラッグには、麻薬や覚醒剤と同様に、多幸感を高め幻覚作用を起こす成分が含まれていることがあります。




問241(衛生)
危険ドラッグに含まれる可能性が高い薬物を幅広く規制するため、基本骨格が同じ物質を一括して指定する「包括指定」が活用されている。包括指定される指定薬物の基本骨格に該当するのはどれか。2つ選べ。
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問 240    
問 241    

 e-REC解説

問240 解答 2、5

1 誤
近年(平成27年基準)の薬物乱用の特徴として覚醒剤の使用は増加している。
(※なお令和5年時点では、覚醒剤の使用は減少している。)

2 正
乱用される薬物は耐性を示すことが多く、連用により効果が減弱していくため、使用量の増加を引き起こす。

3 誤
危険ドラッグは、大麻や覚醒剤などの薬物と類似構造を有するため、これらと同等の多幸感を高める作用や幻覚作用、依存性を示すものが多い。

4 誤
危険ドラッグにおいても、使用をやめた後に禁断症状がでることがある。

5 正
解説3参照


問241 解答 2、5

指定薬物については、危険ドラッグに含まれる可能性が高い薬物を幅広く規制する目的で、基本骨格が同じ物質を一括して指定する「包括指定」が活用されており、平成27年5月1日時点で、包括指定される指定薬物の基本骨格は、カチノン系物質と合成カンナビノイド系物質である。
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