平成27年度 第100回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 26

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問 26  正答率 : 75.0%

 国家試験問題

国家試験問題
ムスカリン性アセチルコリン受容体には直接作用せず、アセチルコリンによる平滑筋収縮を増強する薬物はどれか。1つ選べ。

1 ネオスチグミン


2 ベタネコール


3 イソプレナリン


4 スコポラミン


5 フロプロピオン

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問 26    

 e-REC解説

解答 1

1 正
ネオスチグミンは、可逆的コリンエステラーゼ(ChE)阻害薬であり、ChEによるアセチルコリン(ACh)の分解を阻害することでAChによる平滑筋収縮を間接的に増強する。

2 誤
ベタネコールは、ムスカリン性アセチルコリン受容体刺激薬であり、ムスカリン性アセチルコリン受容体に直接作用し、平滑筋を収縮させる。

3 誤
イソプレナリンは、非選択的アドレナリンβ受容体刺激薬であり、平滑筋を弛緩させる。

4 誤
スコポラミンは、抗コリン薬であり、ムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断して、AChによる平滑筋の収縮を抑制する。

5 誤
フロプロピオンは、カテコール−O−メチルトランスフェラーゼ(COMT)阻害薬であり、ノルアドレナリンの分解を阻害することでOddi括約筋など平滑筋を弛緩させる。

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