令和06年度 第109回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 26

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問 26  正答率 : 84.1%

 国家試験問題

国家試験問題
禁煙補助薬として用いられるニコチン性アセチルコリン受容体部分刺激薬はどれか。1つ選べ。

1 シアナミド


2 ナロキソン


3 ニコチン


4 バレニクリン


5 フルマゼニル

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問 26    

 e-REC解説

解答 4

禁煙補助薬として用いられるニコチン性アセチルコリン受容体部分刺激薬はバレニクリンであり、α4β2ニコチン性アセチルコリン受容体に対する拮抗作用と刺激作用を示す。喫煙時にバレニクリンを服用すると、タバコ中に含まれるニコチンの作用と拮抗しニコチンによる満足感を抑制する(拮抗作用)。同時に、ニコチンの作用で放出されるよりも少量のドパミンを放出させ、禁煙に伴う離脱症状やタバコに対する切望感を軽減する(刺激作用)。

1 誤
シアナミドは、断酒療法に用いられる薬であり、肝におけるアルデヒド脱水素酵素を阻害する。

2 誤
ナロキソンは、麻薬性鎮痛薬による呼吸抑制の改善に用いられる薬であり、オピオイド受容体において麻薬性鎮痛薬の作用と競合的に拮抗する。

3 誤
ニコチンは、禁煙補助薬であり、タバコ中に含まれるニコチンの代わりに禁煙時の離脱症状を軽減する。

4 正
前記参照

5 誤
フルマゼニルは、ベンゾジアゼピン系薬物による呼吸抑制の改善に用いられる薬であり、γ−アミノ酪酸GABAA受容体のベンゾジアゼピン結合部位を遮断する。

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