令和08年度 第111回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 260,261

Pin Off  未ブックマーク   
問 260  リアルタイム正答率 : 84.8%
問 261  リアルタイム正答率 : 71.7%

 国家試験問題

国家試験問題
59歳男性。1年前の勤務先の定期健康診断で眼圧高値を指摘され、専門医で精密検査を受けるよう勧められた。その後、市立病院眼科を受診したところ、原発性開放隅角緑内障と診断され、処方1の薬剤による治療を受けていた。しかし、眼圧低下効果が十分に得られないため、本日、新たに処方2が追加され来局した。

スクリーンショット 2026-08-26 10.39.09.png

問260(実務)
点眼薬使用に関して、薬剤師がこの患者に指導する内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。

1 処方2の薬剤により、めまいや低血圧が起こることがあるので注意する。


2 夕の点眼時には、処方1の薬剤と処方2の薬剤を5分以上空けて点眼する。


3 処方2の薬剤により、目の周りの皮膚が黒っぽくなる。


4 処方2の薬剤は、1回に2滴点眼した方がより効果的である。


5 処方2の薬剤は、点眼後すぐにまばたきを繰り返して薬剤を眼全体に広げる。




問261(薬理)
その後、ブリモニジンの追加によっても十分な効果が得られないため、ラタノプロスト及びブリモニジンのどちらとも作用機序の異なる薬物を含む薬剤を追加することとなった。追加できる薬物の作用機序として、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 プロスタノイドFP受容体を刺激して、ぶどう膜強膜流出経路からの房水排出を促進する。


2 アドレナリンβ及びα1受容体を遮断して、毛様体上皮細胞による房水産生を抑制するとともに、ぶどう膜強膜流出経路からの房水排出を促進する。


3 アドレナリンα2受容体を刺激して、毛様体上皮細胞による房水産生を抑制する。


4 Rhoキナーゼを阻害して、線維柱帯細胞の細胞骨格を変化させることで、線維柱帯-シュレム管流出経路からの房水排出を促進する。


5 BKチャネル(大コンダクタンスCa2+依存性Kチャネル)を遮断して、線維柱帯−シュレム管流出経路からの房水排出を促進する。

 解説動画作成を要望!

 解答を選択

問 260    
問 261    

 e-REC解説

問260 解答 1、2

1 正
ブリモニジン酒石酸塩点眼液は、全身に吸収されると、めまいや低血圧などの全身性の副作用が生じることがある。

2 正
一般的に、点眼薬の角膜からの吸収は5分程度の時間を要するため、複数の点眼薬を続けて使用する場合、5分以上の間隔をあけるよう指導する。

3 誤
目の周りの皮膚が黒っぽくなる色素沈着は、処方1のラタノプロスト点眼液で生じるおそれがある副作用である。

4 誤
一般的に、結膜嚢の容量は1滴の点眼液量よりも小さいため、1回に2滴点眼しても効果は増強されない。

5 誤
一般的に、点眼薬の点眼直後に瞬きを繰り返すと薬液が涙とともに眼外へ排出されてしまうため、点眼後はしばらく眼を閉じて薬液を眼内にとどめることが望ましい。


問261 解答 2、4

1 誤
ラタノプロストに関する記述である。

2 正
ニプラジロールなどに関する記述である。

3 誤
ブリモニジンに関する記述である。

4 正
リパスジルに関する記述である。

5 誤
BKチャネル(大コンダクタンスCa2+依存性Kチャネル)を活性化して、線維柱帯−シュレム管流出経路及びぶどう膜強膜流出経路からの房水排出を促進する薬物として、イソプロピル ウノプロストンがある。

 Myメモ - 0 / 1,000

e-REC 過去問解説システム上の [ 解説 ] , [ 解説動画 ] に掲載されている画像・映像・文章など、無断で複製・利用・転載する事は一切禁止いたします