令和08年度 第111回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 262,263

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問 262  リアルタイム正答率 : 56.4%
問 263  リアルタイム正答率 : 73.7%

 国家試験問題

国家試験問題
8歳女児。身長128 cm、体重28 kg。前日より突然の発熱、関節痛、咽頭痛、咳嗽が出現し、自宅で経過をみていたが軽快せず、近医を受診した。検査の結果、A型インフルエンザと診断され、処方1~処方4が記載された処方箋を持参して来局した。薬剤師は処方箋に基づき、吸入薬の使い方や内服薬について説明することにした。

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問262(薬理)
処方1~4のいずれかの薬物の作用機序として、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 気道粘膜において漿液分泌を減少させるとともに、線毛運動を亢進させる。


2 視床下部の体温調節中枢に作用し、熱放散を促進させて解熱作用を示す。


3 知覚神経のATP P2X3受容体を遮断し、神経興奮を抑制する。


4 活性代謝物がインフルエンザウイルスのノイラミニダーゼを阻害し、感染細胞からのウイルスの放出を抑制する。


5 痰中のムチンのジスルフィド結合を開裂させ、痰の粘調性を低下させる。




問263(実務)
薬剤師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。

1 異常行動発現のおそれがあるため、子供から目を離さないよう、母親に説明する。


2 処方1の薬剤は下を向いたまま吸入するよう、患児に説明する。


3 処方1の薬剤を吸入した後すぐにうがいをするよう、患児に説明する。


4 処方3の薬剤を服用すると眠気が出る可能性がある旨を母親と患児に説明する。


5 処方4の薬剤をロキソプロフェンナトリウム錠に変更するよう、医師に提案する。

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問 262    
問 263    

 e-REC解説

問262 解答 2、4

1 誤
気道粘膜において漿液分泌を増加させるとともに、線毛運動を亢進させる薬物は、アンブロキソールなどである。

2 正
視床下部の体温調節中枢に作用し、熱放散を促進させて解熱作用を示す薬物は、アセトアミノフェンである。

3 誤
知覚神経のATP P2X3受容体を遮断し、神経興奮を抑制する薬物は、ゲーファピキサントである。ゲーファピキサントは、炎症や化学刺激物質に反応して活性化されるATP P2X3受容体を介した咳嗽を抑制する。

4 正
活性代謝物がインフルエンザウイルスのノイラミニダーゼを阻害し、感染細胞からのウイルスの放出を抑制する薬物は、ラニナミビルである。

5 誤
痰中のムチンのジスルフィド結合を開裂させ、痰の粘調性を低下させる薬物は、エチルシステインなどである。


問263 解答 1、4

1 正
インフルエンザに罹患した際は、飛び降りなどの異常行動発現のおそれがあるため、子供から目を離さないよう、母親に説明することは適切である。

2 誤
処方1の薬剤は、体を起こした状態で吸入するよう、患児に説明する。

3 誤
ステロイド吸入薬に関する記述である。処方1は吸入した後すぐにうがいをする必要はない。

4 正
処方3の薬剤を服用すると眠気が出る可能性があるため、その旨を母親と患児に説明することは適切である。

5 誤
インフルエンザ感染時などにロキソプロフェンなどのNSAIDsを使用するとライ症候群のリスクが高まる可能性があるため、処方4の薬剤をロキソプロフェンナトリウム錠に変更するよう、医師に提案することは不適切である。

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