平成31年度 第104回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 27

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問 27  正答率 : 67.5%

 国家試験問題

国家試験問題
ムスカリン性アセチルコリン受容体を選択的に刺激することで、消化管や膀胱の運動を亢進するのはどれか。1つ選べ。

1 ベタネコール


2 オキシブチニン


3 チオトロピウム


4 ネオスチグミン


5 ピレンゼピン

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問 27    

 e-REC解説

解答 1

選択肢のうち、ムスカリン性アセチルコリン受容体を選択的に刺激することで消化管や膀胱の運動を亢進するのは、ベタネコールである。ベタネコールは、直接型副交感神経興奮薬であり、ムスカリン性アセチルコリン受容体を選択的に刺激することで消化管や膀胱の運動を亢進するため、手術後の腸管麻痺や排尿困難に用いられる。

1 正
前記参照

2 誤
オキシブチニンは、抗コリン薬であり、アセチルコリンM3受容体遮断作用及び平滑筋直接弛緩作用により、膀胱平滑筋(排尿筋)を弛緩させるため、頻尿や尿意切迫感などに用いられる。

3 誤
チオトロピウムは、抗コリン薬であり、アセチルコリンM3受容体遮断作用により、アセチルコリン(ACh)による気管支収縮を抑制するため、気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)に用いられる。

4 誤
ネオスチグミンは、コリンエステラーゼ(ChE)を可逆的に阻害することで副交感神経や運動神経などのコリン作動性神経の機能を亢進するため、腸管麻痺及び排尿困難や重症筋無力症などに用いられる。

5 誤
ピレンゼピンは、抗コリン薬であり、胃酸分泌に関与するアセチルコリン受容体を遮断することで胃酸分泌を抑制するため、消化性潰瘍に用いられる。

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