平成31年度 第104回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 28

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問 28  正答率 : 89.5%

 国家試験問題

国家試験問題
自律神経節を遮断した時、交感神経節後線維の神経終末からのアセチルコリンの遊離が低下する効果器として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。

1 心臓


2 汗腺


3 毛様体


4 消化管


5 瞳孔

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問 28    

 e-REC解説

解答 2

遊離が低下する効果器は、汗腺である。自律神経節のニコチンNN受容体を遮断した場合、各臓器において優位に働いている自律神経を遮断した効果が現れる。交感神経優位の汗腺及び血管では、交感神経遮断効果が現れ、副交感神経優位のそれ以外の臓器では、副交感神経遮断効果が現れる。
一般に、効果器は交感神経と副交感神経の二重支配を受け、交感神経節後線維の神経終末からはノルアドレナリン(NAd)、副交感神経節後線維の終末からはAChが遊離される。汗腺は前述の支配に加え、例外的に交感神経節後線維からAChが遊離される支配も受ける。以下、臓器の神経支配様式を示す。

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