平成26年度 第99回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 28

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問 28  正答率 : 67.5%

 国家試験問題

国家試験問題
ムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断する頻尿治療薬はどれか。1つ選べ。

1 オキシブチニン


2 ナフトピジル


3 クレンブテロール


4 ベタネコール


5 ネオスチグミン

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問 28    

 e-REC解説

解答 1

1 正
オキシブチニンは、ムスカリン性アセチルコリン受容体遮断作用及び平滑筋直接作用により、膀胱平滑筋(排尿筋)を弛緩させ、尿の排泄を抑制する。

2 誤
ナフトピジルは、前立腺部及び尿道に存在するα1D受容体遮断作用により、前立腺平滑筋及び尿道平滑筋を弛緩することで、尿道内圧を低下させ前立腺肥大に伴う排尿障害を改善する。

3 誤
クレンブテロールは、膀胱平滑筋に存在するβ2受容体刺激作用により、膀胱平滑筋を弛緩させ腹圧性尿失禁を改善する。

4 誤
ベタネコールは、ムスカリン性アセチルコリン受容体の刺激により、膀胱平滑筋を収縮させ膀胱内圧を高めることで、手術後、分娩後および神経因性膀胱などの低緊張性膀胱による排尿困難を改善する。また、消化管平滑筋のムスカリン性アセチルコリン受容体の刺激により、消化管運動を亢進させるため、腸管麻痺や麻痺性イレウスにも用いられる。

5 誤
ネオスチグミンは、コリンエステラーゼ(ChE)を可逆的に阻害することにより、副交感神経や運動神経などコリン作動性神経の機能を亢進させることで、手術後及び分娩後における排尿障害を改善する。

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