平成28年度 第101回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 30

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問 30  正答率 : 78.1%

 国家試験問題

国家試験問題
ドパミンD2受容体の部分刺激薬で、統合失調症の陽性症状と陰性症状を改善するのはどれか。1つ選べ。

1 ブロモクリプチン


2 スピペロン


3 ハロペリドール


4 スルピリド


5 アリピプラゾール

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問 30    

 e-REC解説

解答 5

統合失調症は、精神疾患の一つであり、陽性症状と陰性症状に分けられる。陽性症状はドパミン神経系の機能亢進が関与していると考えられ、陰性症状はセロトニン受容体の機能亢進が関与すると考えられている。

1 誤
ブロモクリプチンはドパミンD2受容体刺激薬であり、パーキンソン病の治療などに用いられる。統合失調症には用いられない。

2 誤
スピペロンはブチロフェノン系の統合失調症治療薬であり、ドパミンD2受容体を遮断し、統合失調症の陽性症状のみを改善する。

3 誤
ハロペリドールはブチロフェノン系の統合失調症治療薬であり、ドパミンD2受容体を遮断し、統合失調症の陽性症状のみを改善する。

4 誤
スルピリドはベンズアミド誘導体の統合失調症治療薬であり、ドパミンD2受容体を遮断し、統合失調症の陽性症状のみを改善する。

5 正
アリピプラゾールは、ドパミン受容体部分刺激薬であり、ドパミン作動性神経系を安定化する。また、セロトニン5-HT2受容体の遮断作用も有しているため、統合失調症の陽性症状と陰性症状を改善する。

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