令和06年度 第109回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 30

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問 30  正答率 : 61.4%

 国家試験問題

国家試験問題
オステオカルシンのグルタミン酸残基のγ−カルボキシ化を促進するのはどれか。1つ選べ。

1 メナテトレノン


2 エルカトニン


3 カルシトリオール


4 テリパラチド


5 イプリフラボン

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問 30    

 e-REC解説

解答 1

オステオカルシンのグルタミン酸残基のγ−カルボキシ化を促進するのは、メナテトレノンである。メナテトレノンは、ビタミンK2製剤であり、骨芽細胞に作用し、骨基質タンパク質であるオステオカルシンのグルタミン酸残基をγ−カルボキシ化して、γ−カルボキシグルタミン酸残基を生成するとともに、骨形成を促進することにより骨代謝回転を高める。

1 正
前記参照

2 誤
エルカトニンは、破骨細胞のカルシトニン受容体を刺激し、破骨細胞による骨吸収を抑制する。また、鎮痛作用を併せ持つため、骨粗しょう症の疼痛も緩和する。

3 誤
カルシトリオールは、活性型ビタミンD3製剤であり、ビタミンD受容体を刺激し、腸管からのカルシウム吸収及び腎でのカルシウム再吸収を促進することで、血中カルシウム濃度を上昇させる。

4 誤
テリパラチドは、間欠投与により副甲状腺ホルモン受容体を刺激することで、前駆細胞から骨芽細胞への分化促進作用、骨芽細胞のアポトーシス抑制作用により、骨芽細胞数を増加させ骨形成を促進する。

5 誤
イプリフラボンは、直接的に破骨細胞の機能を抑制するとともに、エストロゲン作用を増強することでカルシトニン分泌促進作用を増強し、間接的に骨吸収を抑制する。

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