平成25年度 第98回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 306,307

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問 306  正答率 : 90.4%
問 307  正答率 : 93.4%

 国家試験問題

国家試験問題
60歳男性(患者A)。感冒症状により医療機関を受診し、以下の処方が追加となった。
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問306(実務)
服用開始2日後、調剤した薬局の薬剤師Bに「尿が出なくなりAさんが入院した」と連絡が入った。疑われる原因として、可能性が最も高いのはどれか。1つ選べ。

1 アナフィラキシーショック


2 中毒性表皮壊死症


3 抗コリン作用


4 肝機能障害


5 横紋筋融解症




問307(法規)
前問の連絡の数日後、薬剤師BがAさんに関することで問い合わせを受けた。この問い合わせに対して、Aさんの情報を薬剤師Bから提供することが適切でないのはどれか。2つ選べ。なお、第三者への情報提供に対する Aさんの同意は得ていない。

1 Aさんの友人から、入院した理由を聞かれたとき。


2 Aさんの勤務先の上司から、服用薬剤の名称を聞かれたとき。


3 入院先の主治医から、Aさんの服用薬剤の銘柄を聞かれたとき。


4 同じ薬局の別の薬剤師CがAさんに服薬説明をする際に、薬剤師CからAさんの症状を聞かれたとき。


5 Aさんの服用薬剤の製造販売業者から、副作用症状の情報提供を求められたとき。

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問 306    
問 307    

 e-REC解説

問306 解答 3

プロメタジンメチレンジサリチル酸塩は、抗ヒスタミン剤であり感冒症状における鼻水、くしゃみなどの症状に対して配合されているが、副作用として抗コリン作用をもつため、排尿困難の症状を訴えている可能性が高いと考えられる。


問307 解答 1、2

薬剤師は、刑法による守秘義務により、正当な理由なく、業務上知り得た患者の情報を第三者に漏らしてはならない。

1 不適切
第三者であるAさんの友人に情報提供することは、正当な理由に該当しないため適切ではない。

2 不適切
第三者であるAさんの勤務先の上司に情報提供することは、正当な理由に該当しないため適切ではない。

3 適切
入院先の主治医に対する薬剤に関する情報提供は、正当な理由に該当する。

4 適切
薬剤師CがAさんに服薬説明をするための情報提供は、正当な理由に該当する。

5 適切
製造販売業者に対する副作用症状に関する情報提供は、正当な理由に該当する。

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