平成25年度 第98回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 312,313

Pin Off  未ブックマーク   
問 312  正答率 : 53.8%
問 313  正答率 : 60.4%

 国家試験問題

国家試験問題
医療用麻薬は、不正流通による乱用を未然に防止するため、法律で薬局においても厳格な管理が求められている。薬局における麻薬の取扱いについて以下の問に笞えよ。

問312(法規)
調剤のために麻薬を取り扱う薬局に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

1 厚生労働大臣から麻薬小売業者の免許を取得しなければならない。


2 麻薬の譲り受け、保管、交付等の管理を行う薬剤師は、都道府県知事から麻薬管理者の免許を取得しなければならない。


3 覚せい剤原料は、麻薬と一緒に麻薬保管庫内に保管することができる。


4 麻薬卸売業者からの麻薬の購入は、同一都道府県内にある麻薬卸売業者に限定される。


5 麻薬処方せんは、調剤済みとなった日から5年間、保存しなければならない。




問313(実務)
薬局における麻薬の廃棄又は再使用に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 薬局業務を廃止するので、不要となった麻薬を都道府県知事に届け出ることなく廃棄した。


2 在庫していた麻薬の有効期限が切れたので、都道府県知事に麻薬廃棄届を提出し、保健所職員の立会いのもとで廃棄した。


3 調剤中に破損した麻薬を管理薬剤師が薬局の他の職員の立会いの下、 焼却処分した。


4 患者の家族から不要となった麻薬が返却されたので、品質に問題がないことを確認して再使用した。


5 ファクシミリにより送信された麻薬処方せんの内容に基づきオキシコドン塩酸塩徐放錠を調製したが、患者が受け取りに来なかったので、再使用した。

 解説動画作成を要望!

 解答を選択

問 312    
問 313    

 e-REC解説

問312 解答 4

1 誤
調剤のために麻薬を取り扱う薬局は、都道府県知事から麻薬小売業者の免許を取得しなければならない。

2 誤
麻薬小売業者の免許を取得した薬局においては、麻薬の譲り受け、保管、交付等の管理を行う上で、特別な免許を必要としない。なお、麻薬管理者とは、都道府県知事の免許を受けて、麻薬診療施設で施用され、又は施用のために交付される麻薬を業務上管理する者をいう。

3 誤
覚せい剤は、麻薬と同一の設備に保管できるが、覚せい剤原料は麻薬と一緒に保管できない。

4 正
麻薬卸売業者は、所在地の都道府県の区域内にある麻薬卸売業者、麻薬小売業者、麻薬診療施設の開設者及び麻薬研究施設の設置者以外の者に麻薬を譲り渡してはならない。したがって麻薬の購入先は、同一都道府県内にある麻薬卸売業者に限られる。

5 誤
麻薬処方せんは、調剤済みとなった日から3年間、保存しなければならない。


問313 解答 2、5

1 誤
不要となった麻薬を廃棄する際には、麻薬の品名、数量等について、当該薬局の所在地の都道府県知事にあらかじめ麻薬廃棄届を届け出て、麻薬取締員や保健所職員等の立会いのもとで廃棄する。

2 正
解説1参照

3 誤
解説1参照

4 誤
患者の家族から不要となった麻薬が返却された場合は、再利用せず全て廃棄する必要がある。

5 正
調剤済みとなっていないものであれば再使用することは可能である。

 Myメモ - 0 / 1,000

e-REC 過去問解説システム上の [ 解説 ] , [ 解説動画 ] に掲載されている画像・映像・文章など、無断で複製・利用・転載する事は一切禁止いたします