平成24年度 第97回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 316,317

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問 316  正答率 : 83.6%
問 317  正答率 : 90.7%

 国家試験問題

国家試験問題
介護保険制度及びそれに関わる薬局薬剤師の業務について、以下の問に答えよ。

問316(法規・制度・倫理)
介護保険制度に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 保険者は都道府県である。


2 保健・医療・福祉にわたる介護サービスを総合的に利用できるようにした制度である。


3 被保険者には第1号被保険者と第2号被保険者がある。


4 給付には、要支援者を対象とするものはない。


5 要介護状態は10段階に区分されている。




問317(実務)
薬局薬剤師が医師の指示により、患者の居宅での指導(居宅療養管理指導)を行う場合の記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

1 介護保険披保険者証の確認を行う。


2 居宅療養管理指導を行うには、患者の同意が必要である。


3 訪問結果について医師に情報提供を行う。


4 薬学的管理指導計画を策定する。


5 じょく瘡の状態を確認し、状態が悪化している場合には外用剤の塗布を行う。

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問 316    
問 317    

 e-REC解説

問316 解答 2、3

1 誤
介護保険の保険者は、市町村及び特別区である。

2 正
介護保険制度とは、保健・医療・福祉にわたる介護サービスを総合的に利用できるようにした制度のことである。

3 正
介護保険制度の被保険者には、第1号被保険者と第2号被保険者がある。
第1号被保険者:市町村の区域内に住所を有する65歳以上の者
第2号被保険者:市町村の区域内に住所を有する40歳以上65歳未満の医療保険加入者

4 誤
介護保険の給付には、要介護者に対する介護給付、要支援者に対する予防給付、要介護者又は要支援者の状態の軽減又は悪化の防止に資する市町村特別給付がある。

5 誤
要介護状態の区分は5段階で構成されている。なお、要支援状態の区分は2段階で構成されている。


問317 解答 5

1 正しい
介護保険による居宅療養管理指導を行う際、介護保険被保険者証を確認し、患者及びその家族に十分な説明を行い、同意を得る必要がある。

2 正しい
解説1参照

3 正しい
訪問指導を行った後、訪問結果について医師又は歯科医師に情報提供を行う必要がある。

4 正しい
居宅療養管理指導を行うにあたって、保険薬局の薬剤師は、医師又は歯科医師の指示に基づき、薬学的管理指導計画書を策定し、患者の居宅に訪問して、薬学的管理指導を行う。

5 誤っている
「じょく瘡の状態を確認し、状態が悪化している場合には外用剤の塗布を行う。」ことは医療行為に該当するため、薬剤師は行うことができない。

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