令和06年度 第109回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 327

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問 327  正答率 : 49.1%

 国家試験問題

国家試験問題
50歳男性。身長160 cm、体重60 kg。食道がん術後の絶食状態にて以下の注射液の投与指示があった。本処方の薬剤を投与する場合の血漿に対する浸透圧比として最も近いのはどれか。1つ選べ。
なお、血漿の浸透圧を290 mOsm/Lとし、ブドウ糖の分子量は180とする。

スクリーンショット 2024-07-09 21.23.05.png

1 1.0


2 2.8


3 4.8


4 9.6


5 19.2

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問 327    

 e-REC解説

解答 4

はじめに、ブドウ糖注射液 50%の1 Lに含まれるブドウ糖の量(mg)を求める。

スクリーンショット 2024-07-09 21.24.15.png

次に、ブドウ糖の分子量180を使って、500,000 mgのブドウ糖の物質量(mmol)を求める。

500,000 mg ÷ 180 g/mol ≒ 2,778 mmol

以上より、ブドウ糖注射液 50%のモル濃度は、2,778 mmol/Lとなる。
ブドウ糖は非電解質なので溶液中で電離しないため、2,778 mmol/L = 2,778 mOsm/Lとなり、ブドウ糖注射液 50%の浸透圧は約2,778 mOsm/Lと算出できる。
したがって、ブドウ糖注射液 50%の血漿に対する浸透圧比は、次のとおりである。

スクリーンショット 2024-07-09 21.24.48.png

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