令和06年度 第109回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 332

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問 332  正答率 : 62.8%

 国家試験問題

国家試験問題
75歳女性。入院して大腸ポリープ切除術を施行することになった。この病院では、入院前にあらかじめ入院支援センターで薬剤師により持参薬のチェックなどを行うことになっている。また、大腸ポリープ切除術のクリニカルパスには手術当日から創部感染予防の目的でセフメタゾールナトリウム静注用と発熱予防目的でアセトアミノフェン錠を投与することが記載されていた。入院支援センターの薬剤師が聞き取り調査を行ったところ、以下の情報が得られた。薬剤師が医師に提案する内容として適切なのはどれか。2つ選べ。

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1 アムロジピン錠の中止


2 ワルファリンカリウム錠の変更


3 シンバスタチン錠の中止


4 セフメタゾール注の変更


5 アセトアミノフェン錠の変更

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問 332    

 e-REC解説

解答 2、4

本患者は大腸ポリープ切除術の施行が予定されているため、抗血栓薬などの術前休薬が必要な薬剤に関する情報を医師に提案する必要がある。したがって、ワルファリンカリウム錠の変更を提案することは適切である。また、本患者は2〜3年前、ペニシリン系抗生物質により発疹を起こしたことがあるため、同様のβ−ラクタム骨格を有するセフェム系の抗生物質は避けた方が良い旨を医師に提案する必要がある。したがって、セフェム系の抗生物質であるセフメタゾール注の変更を提案することは適切である。
なお、本患者において、アムロジピン錠とシンバスタチン錠を中止する必要はなく、アセトアミノフェン錠はアスピリン喘息患者でも安全に使うことができるため変更する必要はない。

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