令和03年度 第106回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 337

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問 337  正答率 : 66.5%

 国家試験問題

国家試験問題
眼瞼痙れんの診断によりA型ボツリヌス毒素製剤の治療が開始となった。そこで、使用経験のある薬剤師が未経験の薬剤師に、その薬剤調製時の注意事項について指導することになった。本剤の取扱いについて、適切なのはどれか。2つ選べ。

1 溶解前は常温に保存する。


2 保存剤を含んでいないが、溶解後3日以降も使用できる。


3 溶解後の保存は冷凍を避ける。


4 残った薬液は、次亜塩素酸ナトリウム溶液を加えて失活させる。


5 溶解時に激しく攪拌し、泡立てると効果が増強するので避ける。

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問 337    

 e-REC解説

解答 3、4

A型ボツリヌス毒素製剤は、末梢筋接合部における神経終末内で、アセチルコリンの放出を抑制することで神経筋伝達を阻害し、筋弛緩作用を示すため、眼瞼痙れんや片側顔面痙れん、痙性斜頸等に用いられる。

1 誤
本剤は、5℃以下で保存する。

2 誤
本剤は、保存材を含んでいないため、調製後は速やかに使用する。

3 正
本剤は、調製後に冷凍しない。

4 正
残った残液は、0.5%次亜塩素酸ナトリウム溶液を加えて失活させた後、密閉可能な廃棄袋または箱に廃棄する。

5 誤
溶解時に激しく攪拌すると、変性するため、泡立ちや激しい攪拌を避ける。

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