令和06年度 第109回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 337

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問 337  正答率 : 72.1%

 国家試験問題

国家試験問題
院内の安全対策研修会で、下記の事例をもとに医療事故の対応を多職種で議論した。
事例
60歳女性。関節リウマチの診断で今回より初めて1日あたりメトトレキサートカプセル2 mg 3カプセルが4週間分処方された。本来、週1回服用のところ、連日服用で、服用開始5日目に倦怠感、食欲不振、歯肉出血を認めた。翌日には喀血により救急搬送され、当院に緊急入院となった。当日の検査の結果、口腔粘膜障害、胃腸障害、肝機能障害、骨髄抑制が認められた。
議論の中で、この患者への処置について薬剤師が意見を求められた。この患者に対して効果的な対処はどれか。2つ選べ。

1 ホリナートカルシウムの投与


2 ビタミンK製剤の投与


3 薬用炭の投与


4 アスピリン製剤の投与


5 炭酸水素ナトリウム注射液の投与

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問 337    

 e-REC解説

解答 1、5

葉酸代謝拮抗薬であるメトトレキサートの過量投与時には、還元型葉酸製剤であるホリナートカルシウムの投与と、酸性薬物であるメトトレキサートの排泄促進のために尿アルカリ化作用のある炭酸水素ナトリウム注射液の投与を行う。

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