平成30年度 第103回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 340

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問 340  正答率 : 63.3%

 国家試験問題

国家試験問題
58歳男性。尿路結石の既往歴あり。健康診断で尿酸値が高いことを指摘され、受診を勧められた。現在は痛風関節炎等の症状は認められないが、近医を受診した。検査の結果、尿酸排泄低下型の高尿酸血症と診断され、薬物治療を行うことになった。

検査データ:尿酸値 9.3 mg/dL、eGFR 23 mL/分/1.73 m2、AST 35 U/L、ALT 33 U/L、LDH 230 U/L、ALP 340 U/L、γ−GTP 65 U/L

本患者の治療に用いられる薬物として最も適切なのはどれか。1つ選べ。

1 フェブキソスタット


2 ブコローム


3 プロベネシド


4 ベンズブロマロン


5 ラスブリカーゼ(遺伝子組換え)

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問 340    

 e-REC解説

解答 1

本患者は検査データのeGFRが23 mL/分/1.73 m2であることから高度に腎機能が低下しており、また尿路結石の既往歴もあるため、尿酸排泄促進薬は禁忌となる。そのため、本患者の治療には尿酸合成阻害薬を用いる。

1 正
フェブキソスタットは尿酸合成阻害薬であるため、本患者の治療に用いられる。

2 誤
ブコロームは尿酸排泄促進薬であるため、本患者の治療には用いられない。

3 誤
プロベネシドは尿酸排泄促進薬であるため、本患者の治療には用いられない。

4 誤
ベンズブロマロンは尿酸排泄促進薬であるため、本患者の治療には用いられない。

5 誤
ラスブリカーゼは尿酸分解酵素製剤であり、がん化学療法に伴う高尿酸血症の改善には用いられるが、本症例のような通常の高尿酸血症の治療には用いられない。

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