平成31年度 第104回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 342

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問 342  正答率 : 52.4%

 国家試験問題

国家試験問題
42歳男性。数年前からのひきこもりと統合失調症で、以下の薬剤が処方されている。服用回数が多いため、アドヒアランスの観点からリスペリドン細粒1%の1剤に変更したいと処方医から相談を受けた。

スクリーンショット 2019-07-08 14.39.31.png

薬剤師は、下記のクロルプロマジン換算値のデータを用い、リスペリドン細粒1%への換算を検討した。

スクリーンショット 2019-07-08 14.39.37.png

リスペリドン細粒1%の1日当たりの投与製剤量(g)として正しいのはどれか。1つ選べ。

1 0.26


2 0.46


3 2.6


4 4.6


5 6.44


6 64.4

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問 342    

 e-REC解説

解答 2

変更前の処方における各薬剤の1日当たりのクロルプロマジン相当量を求める。
クロルプロマジン塩酸塩錠50 mgの1日量は、50 mg/錠×6錠/日=300 mg/日であり、オランザピン細粒1%(10 mg/g)の1日量は、10 mg/g×0.4 g/日=4 mg/日となる。オランザピン4 mgがクロルプロマジンX mgに相当するとき、
オランザピン:クロルプロマジン=2.5 mg:100 mg=4 mg:X mg

これより、X=160 mgとなり、変更前の処方における1日当たりのクロルプロマジン相当量は、300 mg/日+160 mg/日=460 mg/日となる。
次に、クロルプロマジン460 mgに相当するリスペリドンの成分量をY mgとすると、
リスペリドン:クロルプロマジン=1 mg:100 mg=Y mg:460 mg

となり、Y=4.6 mgとなる。これをリスペリドン細粒1%(10 mg/g)で調剤するとき、1日当たりの投与製剤量(g)は、4.6 mg÷10 mg/g=0.46 gとなる。

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