令和02年度 第105回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 343

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問 343  正答率 : 75.6%

 国家試験問題

国家試験問題
健康サポート薬局において、健康啓発の一環として地域住民を対象に健康相談会を開催した。最近、大腿骨を骨折し、往診にて内服薬で治療中の80歳女性の家族から食事に関する相談を受けた。薬剤師がチェックシートを用いて質問をしたところ次の回答を得た。

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チェックシートに基づいて、薬剤師が行う適切な生活上の提案はどれか。2つ選べ。

1 飲食は仰臥位で行う。


2 飲み物にとろみをつける。


3 定期的な散歩を進める。


4 食事は硬いものを増やす。


5 食事の1回量を減らし、食事の回数を増やす。

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問 343    

 e-REC解説

解答 2、5

チェックシートより、80歳女性は嚥下障害の可能性があるため、食べやすい食事形態や食事方法を提案すべきである。

1 誤
仰臥位とは仰向け(上向きに寝た状態)のことであり、飲食を仰臥位で行うと誤嚥を起こしやすくなるため、適切な提案ではない。

2 正
飲み物にとろみをつけることで、咽頭への流入速度が遅くなり、むせにくくなるため、適切な提案である。

3 誤
この女性は大腿骨を骨折しているため、定期的な散歩を進めることは適切な提案ではない。

4 誤
この女性の咀嚼能力に問題はないと考えられるが、硬い食事は食べやすい食事形態ではないため、適切な提案ではない。

5 正
嚥下障害により食事時間が延長すると、嚥下に関わる筋肉が疲労するため、食べ残しが起きる。したがって、食事の1回量を減らし、食事の回数を増やすことは適切な提案である。

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