平成28年度 第101回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 37

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問 37  正答率 : 95.3%

 国家試験問題

国家試験問題
好中球前駆細胞の分化・増殖を促進する顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)製剤はどれか。1つ選べ。

1 ピリドキシン


2 ダルベポエチンアルファ


3 フィルグラスチム


4 エルトロンボパグ


5 メコバラミン

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問 37    

 e-REC解説

解答 3

1 誤
ピリドキシンはビタミンB6製剤であり、鉄芽球性貧血の治療に用いられる。ビタミンB6はアミノ基転移反応やアミノ酸の脱炭酸反応といったアミノ酸の代謝反応に関与する。

2 誤
ダルベポエチンアルファは、赤芽球系前駆細胞のエリスロポエチン受容体に特異的に作用する。赤芽球系前駆細胞を分化・増殖させることで赤血球産生を促進するため、腎性貧血の治療に用いられる。

3 正
フィルグラスチムは顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)製剤であり、好中球前駆細胞の分化・増殖を促進するため、好中球減少症治療薬として用いられる。

4 誤
エルトロンボパグは、トロンボポエチン受容体作動薬である。トロンボポエチン受容体は巨核球及び血小板の膜表面に発現する受容体である。エルトロンボパグはシグナル伝達経路の一部を活性化することで骨髄前駆細胞から巨核球に至る過程における細胞の分化・増殖を促進し、血小板数を増加させるため、慢性特発性血小板減少性紫斑病の治療に用いられる。

5 誤
メコバラミンは補酵素型ビタミンB12製剤であり、巨赤芽球性貧血の治療に用いられる。ビタミンB12は、ホモシステインからメチオニンを合成するメチオニン合成酵素の補酵素として働き、メチル基転移反応に関与する。

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