平成30年度 第103回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 40

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問 40  正答率 : 62.9%

 国家試験問題

国家試験問題
TNF-α(腫瘍壊死因子-α)の作用を阻害するヒト型可溶性TNF受容体-Fc融合タンパク質の生物学的製剤はどれか。1つ選べ。

1 シクロスポリン


2 オーラノフィン


3 インフリキシマブ


4 エタネルセプト


5 アバタセプト

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問 40    

 e-REC解説

解答 4

1 誤
シクロスポリンは、ヘルパーT細胞のイムノフィリン(シクロフィリン)に結合して、カルシニューリン活性を阻害し、T細胞からのインターロイキン-2などのサイトカイン産生を抑制する。

2 誤
オーラノフィンの作用機序詳細は明確ではないが、免疫抑制作用及び抗炎症作用などを示すと考えられている。

3 誤
インフリキシマブは、腫瘍壊死因子-α(TNF-α)に対するキメラ型モノクローナル抗体で、TNF-αと受容体の結合を選択的に阻害する。

4 正
エタネルセプトは、ヒト型可溶性TNF受容体-Fc融合タンパク質で、TNF-αと細胞表面TNF受容体の結合量を選択的に抑制する。

5 誤
アバタセプトは、抗原提示細胞のCD80/CD86に結合し、CD28を介した共刺激シグナルを阻害する。

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