令和07年度 第110回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 43

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問 43  正答率 : 85.0%

 国家試験問題

国家試験問題
炎症性疾患時に増加し、プロプラノロールが最も強く結合する血漿タンパク質はどれか。1つ選べ。

1 アルブミン


2 α−グロブリン


3 フィブリノーゲン


4 C反応性タンパク質


5 α1−酸性糖タンパク質

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問 43    

 e-REC解説

解答 5

炎症性疾患時に増加し、プロプラノロールが最も強く結合する選択肢中の血漿タンパク質は、α1−酸性糖タンパク質である。

1 誤
アルブミンは、血漿中に最も多く存在するタンパク質である。アルブミンの結合部位は、正に帯電しているため、生体内で負に帯電する酸性薬物と結合しやすい。

2 誤
α−グロブリンは、血液中でビタミンやホルモンなどと結合しその運搬を行う。

3 誤
フィブリノーゲンは、凝固因子の一種である。血液凝固の最終段階でトロンビンによりフィブリンに変換され止血に関与する。

4 誤
C反応性タンパク質は、炎症性疾患時に増加するタンパク質であるが、塩基性薬物との結合性は低い。

5 正
α1−酸性糖タンパク質は、炎症性疾患時に増加する酸性のタンパク質であり、塩基性薬物であるプロプラノロールと結合しやすい。

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