令和03年度 第106回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 5

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問 5  正答率 : 68.5%

 国家試験問題

国家試験問題
イオン間にはたらくクーロン力の特徴として誤っているのはどれか。1つ選べ。

1 媒質の比誘電率に反比例する。


2 イオン間の距離に反比例する。


3 イオンのもつ電荷の大きさに比例する。


4 同じ符号の電荷をもつイオン間では斥力となる。


5 真空中で最も強くなる。

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問 5    

 e-REC解説

解答 2

イオン間にはたらくクーロン力(F)の大きさは下記の式で表される。
スクリーンショット 2021-05-20 18.21.28.png


1 正しい
媒質の比誘電率とは、真空の誘電率を1としたときの媒質の誘電率である。したがって、クーロン力は媒質の比誘電率(ε)に反比例する。

2 誤っている
クーロン力はイオン間の距離(r)の二乗に反比例する。なお、イオン間の距離(r)に反比例するのはクーロン力のポテンシャルエネルギーである。

3 正しい
クーロン力はそれぞれのイオンがもつ電荷の大きさ(QA、QB)に比例する。

4 正しい
クーロン力は同じ符号の電荷をもつイオン間では斥力(反発し合う力)となり、異なる符号の電荷をもつイオン間では引力(引き合う力)となる。

5 正しい
クーロン力は媒質が存在しない真空中で最も強くなる。

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