平成29年度 第102回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 55

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問 55  正答率 : 81.7%

 国家試験問題

国家試験問題
腸溶性製剤に関する記述のうち、適切なのはどれか。1つ選べ。

1 有効成分の血液中での分解を防ぐことができる。


2 有効成分の胃に対する刺激作用を低減できる。


3 体温によって溶融し、薬物を放出する。


4 ペプシン分解性の基剤でコーティングされている。


5 即放性製剤に分類される。

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問 55    

 e-REC解説

解答 2

腸溶性製剤は、有効成分の胃内で分解を防ぐ、又は有効成分の胃に対する刺激作用を低減させるなどの目的で、有効成分を胃内で放出せず、主として小腸内で放出するように設計された製剤である。

1 誤
腸溶性製剤は、有効成分の胃内での分解を防ぐことは出来るが、血液中の分解を防ぐことはできない。

2 正
上記参照。

3 誤
腸溶性製剤は、胃内と小腸内のpHの違いを利用して有効成分を放出する製剤である。

4 誤
ペプシンは、主に胃内においてタンパク質を加水分解する酵素である。腸溶性製剤のコーティング基剤としては、ペプシンで分解されないものを選択する。

5 誤
腸溶性製剤は、有効成分の放出性を目的に合わせて調節した、放出調節製剤に分類される。

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