令和06年度 第109回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 62

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問 62  正答率 : 57.3%

 国家試験問題

国家試験問題
副腎皮質ステロイド性薬が適用される腎疾患はどれか。1つ選べ。

1 腎硬化症


2 糖尿病性腎症


3 痛風腎


4 多発性嚢胞腎


5 特発性膜性腎症

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問 62    

 e-REC解説

解答 5

1 誤
腎硬化症は、高血圧の長期間持続により腎実質に硬化性変化が生じる疾患であり、治療には降圧薬が用いられる。

2 誤
糖尿病性腎症は、糖尿病に伴う高血糖による糸球体障害で引き起こされる腎障害であり、治療には血糖降下薬や降圧薬が用いられる。

3 誤
痛風腎は、高尿酸血症の持続によって尿酸塩が腎組織に沈着する腎障害であり、治療には尿酸降下薬などが用いられる。

4 誤
多発性嚢胞腎は、多数の嚢胞が両側の腎臓に生じることにより腎機能が徐々に低下する疾患である。本疾患は、バソプレシンが嚢胞増大を助長すると考えられているため、治療にはバソプレシンV2受容体遮断薬のトルバプタンなどが用いられる。

5 正
特発性膜性腎症は、腎生検による光学顕微鏡所見で糸球体係蹄壁の肥厚とスパイク形成がみられる疾患であり、治療には副腎皮質ステロイド性薬などが用いられる。

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