平成29年度 第102回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 64

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問 64  正答率 : 84.0%

 国家試験問題

国家試験問題
単純ヘルペスウイルス感染症に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

1 性器感染の多くは、HSV-1による。


2 免疫機能亢進時に発症する。


3 性器ヘルペスは、性交の翌日に好発する。


4 成人の口唇ヘルペスの多くは、ウイルスの再活性化により発症する。


5 確定診断は、細胞診により行う。

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問 64    

 e-REC解説

解答 4

1 誤
単純ヘルペスウイルス感染症は、単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)と単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)によるものに分類され、HSV-1は口唇ヘルペスの原因になることが多く、HSV-2は性器ヘルペス(性器感染)の原因になることが多い。

2 誤
単純ヘルペスウイルス感染症は、免疫機能低下時に、体内に潜伏したウイルスが再活性化し発症(回帰感染)することが多い。

3 誤
性器ヘルペスの初感染の発症は、性交による感染後3〜7日の潜伏期間を経て起こるため、性交の翌日に発症することはほとんどない。

4 正
解説2参照

5 誤
HSVの細胞診では、多核巨細胞や核内封入体が特徴的ではあるが、必ず見られるわけではなく確定診断には用いられない。なお、単純ヘルペスウイルス感染症の確定診断は、HSV-DNA抗原の検出によって行われる。

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