令和07年度 第110回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 64

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問 64  正答率 : 55.4%

 国家試験問題

国家試験問題
シクロスポリン点眼液が使用される眼疾患はどれか。1つ選べ。

1 白内障


2 春季カタル


3 感染性角膜炎


4 加齢黄斑変性


5 緑内障

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問 64    

 e-REC解説

解答 2

1 誤
白内障は、本来は透明であるはずの水晶体(レンズ)が、タンパク質の凝集・不溶化により混濁する疾患であり、治療薬としてはピレノキシン点眼などが用いられる。

2 正
春季カタルとは、Ⅰ型およびⅣ型アレルギーによる重症アレルギー性結膜疾患であり、結膜の増殖性変化や角膜病変などがみられる。治療の第一選択は抗アレルギー薬(エピナスチンなど)の点眼であり、効果不十分の場合には免疫抑制薬(シクロスポリンやタクロリムス)の点眼を追加する。

3 誤
感染性角膜炎は、何らかの誘因(角膜損傷やコンタクトレンズの不適切使用など)により、微生物が角膜内に侵入・増殖する疾患であり、治療薬としては原因微生物に合わせた抗病原生物薬の点眼や眼軟膏などが用いられる。

4 誤
加齢黄斑変性は、加齢に伴う網膜黄斑部の変性疾患であり、治療薬としては抗VEGF薬(ラニビズマブやアフリベルセプト)の硝子体注射が用いられる。

5 誤
緑内障は、眼圧の上昇や視神経の脆弱性により視神経が障害される疾患であり、治療薬としてはPG製剤(ラタノプロストなど)の点眼やアドレナリンβ受容体遮断薬(チモロールなど)の点眼などが用いられる。

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