平成28年度 第101回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 65

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問 65  正答率 : 85.2%

 国家試験問題

国家試験問題
ALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺がんに用いる薬物として最も適切なのはどれか。1つ選べ。

1 ゲフィチニブ


2 クリゾチニブ


3 パゾパニブ


4 ソラフェニブ


5 ダサチニブ

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問 65    

 e-REC解説

解答 2

1 誤
ゲフィチニブは、上皮増殖因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼ阻害薬であり、EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺がんに用いられる。

2 正
クリゾチニブは、ALK(未分化リンパ腫キナーゼ)チロシンキナーゼ阻害薬であり、ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんに用いられる。

3 誤
パゾパニブは、マルチチロシンキナーゼ阻害薬であり、主に血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)、血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)、幹細胞因子受容体(c−Kit)のリン酸化を阻害することで腎細胞がん及び悪性軟部腫瘍に用いられる。

4 誤
ソラフェニブは、マルチチロシンキナーゼ阻害薬であり、VEGFRやPDGFR、c−KitならびにRafなどのリン酸化を阻害することで、根治不能な分化甲状腺がん、根治切除不能又は転移性の腎細胞がん及び肝細胞がんに用いられる。

5 誤
ダサチニブは、Bcr-Ablチロシンキナーゼ阻害薬であり、イマチニブ抵抗性の慢性骨髄性白血病及び再発または難治性のフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病に用いられる。

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