令和02年度 第105回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 73

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問 73  正答率 : 72.5%

 国家試験問題

国家試験問題
国民医療費の増加要因として、適切でないのはどれか。1つ選べ。

1 医療技術の高度化


2 疾病構造の変化


3 高齢化社会の急速な進行


4 介護保険制度の創設


5 医療供給体制の整備

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問 73    

 e-REC解説

解答 4

「国民医療費」は、当該年度内の医療機関等における保険診療の対象となり得る傷病の治療に要した費用を推計したものである。この費用には、医科診療や歯科診療にかかる診療費、薬局調剤医療費、入院時食事・生活医療費、訪問看護医療費等が含まれるが、国民医療に含まれないものとして、介護保険の費用、正常な妊娠・分娩に要する費用、健康の維持・増進を目的とした健康診断、予防接種等がある。

1 適切
医療技術の高度化(高額な薬剤の普及など)に伴い、傷病の治療に要した費用が増加するため、国民医療費の増加要因として適切である。

2 適切
疾病構造の変化は、高齢者の受療率、高額治療を要する疾病(悪性新生物など)の増加を表し、国民医療費の増加要因として適切である。

3 適切
高齢化社会の急速な進行に伴い、保険医療機関での受療率、保険薬局での調剤される人の数が増加した。よって、国民医療費の増加要因として適切である。

4 不適切
介護保険の費用は国民医療費に含まれないため、国民医療費の増加要因として介護保険制度の創設としては不適切である。

5 適切
医療提供体制の整備によって、いつでも気軽に保険医療機関、保険薬局に行くことができるようになったため、国民医療費の増加要因として適切である。

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