令和02年度 第105回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 8

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問 8  正答率 : 76.6%

 国家試験問題

国家試験問題
下線部で示した化合物のうち、塩素原子の酸化数が+1なのはどれか。1つ選べ。

(a)次亜塩素酸ナトリウムは漂白剤として用いられる化合物の1つである。その水溶液に(b)塩酸を加えると、(c)塩化ナトリウムを生じると同時に有毒な(d)塩素ガスを発生する。また、次亜塩素酸ナトリウムを40〜50℃で保存すると、塩化ナトリウム及び爆発性をもつ(e)塩素酸ナトリウムを生じる。

1 a


2 b


3 c


4 d


5 e

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問 8    

 e-REC解説

解答 1

酸化数とは、化合物の原子が酸化された度合いを示す数であり、以下のように求める。
① 中性分子全体の酸化数は0、イオン全体の酸化数は電荷に等しい。
② 通常、1族元素(水素、ナトリウム)の酸化数は+1、酸素原子の酸化数は-2となる。
③ ①、②より残りの原子の酸化数を求める。

1 正
次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)の塩素原子の酸化数は+1である。
NaClO:(+1)+(Clの酸化数)+(-2)=0
よって、Clの酸化数=+1

2 誤
塩酸(HCl)の塩素原子の酸化数は-1である。
HCl:(+1)+(Clの酸化数)=0
よって、Clの酸化数=-1

3 誤
塩化ナトリウム(NaCl)の塩素原子の酸化数は-1である。
NaCl:(+1)+(Clの酸化数)=0
よって、Clの酸化数=-1

4 誤
塩素ガス(Cl2)の塩素原子の酸化数は0である。
Cl2:2×Clの酸化数=0
よって、Clの酸化数=0

5 誤
塩素酸ナトリウム(NaClO3)の塩素原子の酸化数は+5である。
NaClO3:(+1)+(Clの酸化数)+3×(-2)=0
よって、Clの酸化数=+5

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