平成30年度 第103回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 86

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問 86  正答率 : 62.6%

 国家試験問題

国家試験問題
27歳女性。現在、妊娠している。感染性膀胱炎と診断された。治療薬として最も推奨されるのはどれか。1つ選べ。

1 ミノサイクリン塩酸塩


2 イトラコナゾール


3 セフカペンピボキシル塩酸塩


4 レボフロキサシン水和物


5 スルファメトキサゾール・トリメトプリム

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問 86    

 e-REC解説

解答 3

感染性膀胱炎は、主に大腸菌の上行性感染によって生じる炎症性疾患であり、セフェム系抗生物質(セフカペンピボキシル塩酸塩など)やニューキノロン系抗菌薬(レボフロキサシン水和物など)を用いた治療が行われる。ただし、患者が妊婦の場合、ニューキノロン系抗菌薬の使用は禁忌となるため、避けるべきである。

1 誤
ミノサイクリン塩酸塩はテトラサイクリン系抗生物質であり、感染性膀胱炎の治療には用いられない。

2 誤
イトラコナゾールはアゾール系抗真菌薬であり、感染性膀胱炎の治療には用いられない。

3 正
セフカペンピボキシル塩酸塩はセフェム系抗生物質であり、本患者の治療薬として最も推奨される。

4 誤
レボフロキサシン水和物はニューキノロン系抗菌薬であるため、妊娠している本患者の治療薬としては推奨されない。

5 誤
スルファメトキサゾール・トリメトプリム(ST合剤)はサルファ剤であり、感染性膀胱炎の治療には用いられない。

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