平成26年度 第99回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 93

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問 93  正答率 : 44.7%

 国家試験問題

国家試験問題
ある薬物Aの水に対する溶解度は5 w/v%であり、1次反応速度式に従って分解し、その分解速度定数は0.02 h-1である。この薬物1.5 gを水10 mLに懸濁させたとき、残存率が90%になる時間(h)に最も近い値はどれか。1つ選べ。ただし、溶解速度は分解速度に比べて十分に速いものとする。

1 2.5


2 7.5


3 13.5


4 15


5 75

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問 93    

 e-REC解説

解答 4

薬物Aの初期の全薬物濃度C0は1.5 g/10 mL=15 g/100 mL=15 w/v%であり、溶解速度が分解速度に比べて十分に速く、かつC0>溶解度Cs(5 w/v%)であることから、全薬物濃度CがCsに達するまでは、みかけ上0次反応で反応が進行する(Ⅰ→Ⅱ)。
スクリーンショット 2017-04-03 20.06.31.png

みかけ上0次反応で進行するときの速度定数k0は以下のように求めることができる。
 k0=k1×Cs=0.02 h-1×5 w/v%=0.10 w/v%h-1   k1:1次反応の速度定数

これらのことより、残存率が90%(全薬物濃度が13.5 w/v%)に達するまでの時間tは、以下のように求めることができる。

 C=C0-k0t
 13.5=15-0.10×t   t=15(h)

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