平成28年度 第101回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 99

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問 99  正答率 : 60.8%

 国家試験問題

国家試験問題
蛍光光度法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 蛍光分光光度計の光源には、通例、タングステンランプが用いられ、試料部は四面透明の石英製セルが用いられる。


2 励起スペクトルは、蛍光波長を固定し、励起光の波長を変化させて試料溶液の蛍光強度を測定することにより得られる。


3 蛍光強度は溶液の濃度が十分に小さいとき、モル吸光係数に反比例する。


4 蛍光強度は相対値であり、測定に用いる装置の励起光強度により強度が異なる。


5 蛍光を消光させる作用のある物質を一般にスカベンジャーとよぶ。

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問 99    

 e-REC解説

解答 2、4

1 誤
蛍光分光光度計の光源には、通例、キセノンランプ、アルカリハライドランプ、レーザーを用い、試料部には四面透明の石英製セルを用いる。なお、タングステンランプは紫外可視分光光度計の光源として用いられる。

2 正
励起スペクトルは、蛍光波長を固定し、励起光の波長を変化させて試料溶液の蛍光強度を測定することにより得られる。一方、蛍光スペクトルは、励起光の波長を固定し、蛍光波長を変化させて試料溶液の蛍光強度を測定することにより得られる。

3 誤
蛍光強度は、溶液の濃度が十分に小さいとき、モル吸光係数、励起光強度、蛍光又はりん光の量子収率、溶液の濃度、層長に比例する。

4 正
解説3参照

5 誤
蛍光を消光させる作用のある物質を一般にクエンチャーとよぶ。

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