令和07年度 第110回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 99

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問 99  正答率 : 55.8%

 国家試験問題

国家試験問題
日本薬局方金チオリンゴ酸ナトリウムの定量法には原子吸光光度法が用いられる。このことに関する記述として正しいのはどれか。2つ選べ。なお、測定条件は以下のとおりである。

測定条件
使用ガス:可燃性ガス     ア   
     支燃性ガス    空気  
ランプ:    イ    (波長242.8 nm)

1    ア   に入るのは、アセチレンである。


2    イ   に入るのは、重水素放電管である。


3 原子化には冷蒸気方式が用いられる。


4 定量には、ランベルト・ベール(Lambert−Beer)の法則が適用される。


5 金の原子スペクトルは、連続スペクトルである。

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問 99    

 e-REC解説

解答 1、4

原子吸光光度法は、医薬品中に含まれる金属元素を原子化し、基底状態の金属原子が中空陰極ランプによる特定波長の光を吸収する現象(吸光現象)を利用して、その金属元素の濃度を測定する方法である。
金属元素の原子化には、フレーム方式、電気加熱方式、冷蒸気方式、水素化物発生方式などがある。

1 正
アに入るのは、アセチレンである。

2 誤
イに入るのは、金中空陰極ランプである。なお、重水素放電管は紫外可視吸光度測定法の紫外部の光源として用いられる。

3 誤
可燃性ガスを使用するため、金の原子化にはフレーム方式が用いられる。なお、冷蒸気方式は水銀の原子化に用いられる。

4 正
原子吸光光度法は吸光現象を利用しているため、定量には、ランベルト・ベール(Lambert−Beer)の法則が適用される。

5 誤
金の原子スペクトルは、(輝)線スペクトルである。

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