平成25年度 第98回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 99

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問 99  正答率 : 45.1%

 国家試験問題

国家試験問題
質量分析法に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

1 マトリックス支援レーザー脱離イオン化(MALDI)法は、主にタンパク質のアミノ酸配列の決定に利用される。


2 MALDI法は、一般に飛行時間型質量分析計(TOF—MS)と組合せて用いられる。


3 液体クロマトグラフィー/質量分析法(LC/MS)のイオン化には、エレクトロスプレーイオン化(ESI)法がよく用いられる。


4 ESI法では、試料分子は大気圧下でイオン化される。


5 m/z値が1,000.0と1,000.1の2本のピークが明瞭に区別できる場合の分解能は10,000である。

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問 99    

 e-REC解説

解答 1

1 誤っている
マトリックス支援レーザー脱離イオン化(MALDI)法は、エレクトロスプレーイオン化(ESI)法と並ぶ代表的なイオン化法であり、従来のイオン化法では壊れやすかったタンパク質などの大型の生体分子のイオン化が可能である。一般に飛行時間型質量分析計(TOF/MS)と組み合わせて、タンパク質などの質量分析に利用される。

2 正しい
解説1参照

3 正しい
液体クロマトグラフィー/質量分析法(LC/MS)は、LCにより分離された試料を連続的に質量分析計へ導入する方法であり、試料のイオン化には、大気圧化で試料をイオン化するESI法がよく用いられる。

4 正しい
解説3参照

5 正しい
分解能(R)は、隣り合った2本のピークが明瞭に区別できる場合の分離度を示すものであり、Mという質量(m/z=1,000.0)とM+ΔMm/z=1,000.1)の質量をもつピークの分離能は、以下の式で表される。
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