平成27年度 第100回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 139

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問 139  正答率 : 47.3%

 国家試験問題

国家試験問題
溶液導電率法を用いた大気中の硫黄酸化物の測定に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 二酸化硫黄SO2の「大気汚染に係る環境基準」項目としての測定法の1つとして定められている。
2 吸収液にはトリエタノールアミン溶液が用いられる。
3 試料大気中のSO2が吸収液に吸収されると、亜硫酸イオンSO3が生成するため、吸収液の導電率は増加する。
4 大気中のSO2だけでなく三酸化硫黄SO3も測定される。
5 アンモニアが共存すると干渉作用を起こすため、アンモニアの妨害除去の目的でアジ化ナトリウムを吸収液に添加する。

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問 139    

 e-REC解説

解答 1、4

硫黄酸化物の測定法である溶液導電率法では、硫黄酸化物(二酸化硫黄SO2や三酸化硫黄SO3)を含む試料空気を吸収液(微量の硫酸を含む過酸化水素溶液)に通じ、吸収液の硫酸イオンSO42-の増加による導電率の増大を測定する。

1 正
「大気汚染に係る環境基準」の測定項目である二酸化硫黄SO2の測定法には、溶液導電率法や紫外線蛍光法が用いられる。

2 誤
前記参照

3 誤
前記参照

4 正
前記参照

5 誤
試料空気中にアンモニアが共存すると干渉作用により、測定誤差がみられるため、アンモニアの除去方法として、シュウ酸トラップを試料大気導入口に装着する方法が用いられる。

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