平成26年度 第99回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 135

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問 135  正答率 : 52.6%

 国家試験問題

国家試験問題
農薬とその急性中毒に対する処置・解毒法の組合せのうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

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問 135    

 e-REC解説

解答 2、4

1 誤
パラコートは、ジピリジウム系除草剤である。急性中毒に対する特異的な処置・解毒法はなく、中毒時は胃洗浄、輸液、強制利尿等を行い、極力生体内からパラコートを除去する。なお、酸素吸入はパラコートによる肺障害が進行するため行ってはいけない。

2 正
ジクロルボスは有機リン系殺虫剤であり、急性中毒時の処置・解毒にはプラリドキシムヨウ化物(PAM)やアトロピンが用いられる。

3 誤
カルバリルはカルバメート系殺虫剤であり、急性中毒時の処置・解毒にはアトロピンが用いられる。なお、カルバリルは、コリンエステラーゼ(ChE)をカルバモイル化することにより可逆的にChEを阻害するため、ChEからカルバモイル基を除去ことができないPAMでは解毒することはできない。

4 正
塩基性硫酸銅は抗菌剤であり、急性中毒時の処置・解毒にはペニシラミンが用いられる。

5 誤
硫酸タリウムは殺鼠剤であり、急性中毒時の処置・解毒にはプルシアンブルーが用いられる。なお、メチレンブルーは、薬剤性のメトヘモグロビン血症(アニリンやニトロベンゼンによるメトヘモグロビン血症)の解毒に用いられる。

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