平成26年度 第99回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 160

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問 160  正答率 : 74.5%

 国家試験問題

国家試験問題
ホルモン関連薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 チアマゾールは、ペルオキシダーゼを阻害し、甲状腺ホルモンの産生を抑制する。
2 トリロスタンは、3β−ヒドロキシステロイド脱水素酵素を阻害し、コルチゾールの産生を促進する。
3 ゴナドレリンは、副腎皮質を刺激し、糖質コルチコイドの産生を促進する。
4 テルグリドは、ドパミンD2受容体を遮断し、プロラクチン遊離を抑制する。
5 オキシトシンは、子宮平滑筋を収縮させ、分娩を誘発する。

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問 160    

 e-REC解説

解答 1、5

1 正
チアマゾールは、ペルオキシダーゼを阻害し、ヨウ素のチログロブリンへの結合を阻害することによって、甲状腺ホルモンの産生を抑制する。

2 誤
トリロスタンは、副腎皮質ホルモン(アルドステロン、コルチゾール)の生合成に関わる酵素の一つである3β−ヒドロキシステロイド脱水素酵素を競合的に阻害し、副腎皮質ホルモンの過剰分泌を抑制する。

3 誤
ゴナドレリンは、性腺刺激ホルモン放出ホルモン製剤であり、下垂体前葉を刺激して卵胞刺激ホルモン(FSH)や黄体形成ホルモン(LH)のような性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)の分泌を促進し、性ホルモンの産生促進作用を示す。下垂体LH分泌機能検査に用いられる。

4 誤
テルグリドは、下垂体前葉のドパミンD2受容体を刺激し、プロラクチン遊離を抑制する。

5 正
オキシトシンは、下垂体後葉ホルモン製剤であり、子宮平滑筋を律動的に収縮させ、分娩を誘発する。

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