平成26年度 第99回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 234,235

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問 234  正答率 : 82.9%
問 235  正答率 : 85.4%

 国家試験問題

国家試験問題
医療従事者の医薬品による被曝の問題として、抗がん剤調製時における薬剤の飛散及び揮発がある。

問234(実務)

次の抗がん剤のうち、常温で気化するため、閉鎖系の調製器具を使用しなければならないのはどれか。1つ選べ。

1 シタラビン
2 ゲムシタビン塩酸塩
3 ドキソルビシン塩酸塩
4 マイトマイシンC
5 シクロホスファミド水和物


問235(衛生)
医療従事者を含む労働者の健康を保持するために、作業環境管理、作業管理及び健康管理がある。この3管理を定めている法令はどれか。1つ選べ。

1 労働基準法
2 労働安全衛生法
3 環境基本法
4 環境影響評価法
5 健康増進法

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問 234    
問 235    

 e-REC解説

問234 解答 5

シクロホスファミド水和物(融点約45℃)は、常温で気化する。そのため、本剤を調製する場合には、本剤による暴露を防ぐ目的で閉鎖系の調製器具を使用する必要がある。なお、シクロホスファミド以外に常温で気化しやすい抗がん剤として、イホスファミドなどがあげられる。


問235 解答 2

労働安全衛生法では、労働者の健康を保持するため、作業環境管理(目的:作業環境を的確に把握し、種々の有害要因を取り除いて、良好な作業環境を確保する。)、作業管理(目的:有害な物質やエネルギーを適切に管理し、労働者への影響を少なくする。)、健康管理(目的:健康診断などにより労働者の健康状態を把握し、作業環境及び作業との関連を検討し、労働者の健康障害を未然に防ぐ)を定めている。

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