平成26年度 第99回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 278,279

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問 278  正答率 : 73.9%
問 279  正答率 : 80.5%

 国家試験問題

国家試験問題
22歳女性。中等度のアトピー性皮膚炎にて受診している。今回、顔面、頸部、体幹、腕等に炎症を認めたため、次の薬剤が処方された。
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問278(実務)
次の記述のうち、服薬指導として適切なのはどれか。2つ選べ。

1 タクロリムス水和物軟膏は皮膚萎縮の副作用があるので、顔面に使用しないように指導した。
2 デキサメタゾン吉草酸エステル軟膏は、炎症が軽くなれば使用を直ちに中止するように指導した。
3 ヒルドイドローションは、入浴直後に使用すると効果的であると指導した。
4 アゼラスチン塩酸塩は眠気を誘発するため、車を運転しないように指導した。


問279(薬剤)
ヒルドイドローション0.3%に含まれる添加物とその役割との組み合わせのうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

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問 278    
問 279    

 e-REC解説

問278 解答 3、4

1 誤
タクロリムス水和物軟膏は、アトピー性皮膚炎等の皮疹の治療に用いる。副作用として適用部位の刺激感(熱感、疼痛等)があるが、顔面皮膚にも使用することができる。

2 誤
デキサメタゾン吉草酸エステル軟膏は副腎皮質ステロイド性薬であり、炎症等の症状が軽くなった場合、経過を観察しながら徐々に使用量を減量する必要がある。

3 正
ヒルドイドローションは保湿作用が高いため、皮膚乾燥をおこしやすい入浴直後に使用すると効果的である。

4 正
アゼラスチン塩酸塩はH1受容体遮断薬であり、眠気を誘発するため、服用中は車を運転しないように指導する必要がある。


問279 解答 2

1 誤
グリセリンは、保湿剤として用いられている。

2 正
パラオキシ安息香酸エチルは、保存剤として用いられている。

3 誤
セタノールは、乳化補助剤として用いられている。

4 誤
白色ワセリンは、油脂性基剤として用いられている。

5 誤
モノステアリン酸グリセリンは、乳化剤として用いられている。

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