平成27年度 第100回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 36

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問 36  正答率 : 90.6%

 国家試験問題

国家試験問題
グルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)受容体を刺激する糖尿病治療薬はどれか。1つ選べ。

1 アカルボース
2 グリベンクラミド
3 ピオグリタゾン
4 メトホルミン
5 リラグルチド

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問 36    

 e-REC解説

解答 5

グルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)受容体を刺激する糖尿病治療薬は、リラグルチドである。リラグルチドは、膵臓のβ細胞上に存在するGLP−1受容体を刺激し、グルコース濃度依存的にインスリン分泌を促進するとともにグルカゴン分泌を抑制する。

1 誤
アカルボースは、α−グルコシダーゼ、α−アミラーゼを阻害することにより、多糖から単糖への分解を阻害し、単糖の吸収量を減少させることで血糖値を低下させる。

2 誤
グリベンクラミドは、膵臓のβ細胞上に存在するスルホニル尿素(SU)受容体に結合し、ATP依存性Kチャネルを遮断することによりインスリン分泌を促進する。

3 誤
ピオグリタゾンは、核内転写因子であるペルオキシソーム増殖剤応答性受容体(PPAR)γに作用することで、インスリン抵抗性を改善する。

4 誤:メトホルミンは、AMP依存性プロテインキナーゼを活性化することで、糖新生を抑制するとともに末梢での糖利用を促進する。

5 正

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